2022年07月31日

天神祭〜大阪天満宮

天神祭は大阪天満宮で行われる祭礼で、
日本三大祭(他は、京都の祇園祭、東京の神田祭)の一つ、
先週7月25日に本宮が行われました。

大阪天満宮は奈良時代、時の天皇が都の西北を守る神として祀られました。
平安時代、大宰府へ左遷された菅原道真公が途中立ち寄り旅の無事を祈願、
そして道真公没後、突如松の木が七本生えてきたことから
時の天皇がここへお社を建て、道真公をお祀りしました。
以来千年以上にわたり、天神様として敬われ慕われています。

神社のすぐ近くを流れる大川(旧淀川)に神鉾を流し禊(みぞぎ)祓いをし、
領民が船を仕立てて奉迎したのが祭礼の始まりで、
今では鉾流し、船渡御(ふなとぎょ)という形で残されています。
祭礼はこの他、太鼓を打ち鳴らし練り歩く陸渡御(りくとぎょ)や
講によるお神輿があり、、6月下旬から7月25日の間は大いに賑わいます。
毎年船渡御の時には花火が上がり、屋台が出て大賑わいですが
コロナ以来、神職による神事以外すべて中止でした。
今年こそは開催できる、とみな期待していたのですが、
まさかの第七波、大阪感染者連日2万人越えで残念な状況。
しかし陸渡御だけは2年ぶりに行われました。
赤い頭巾を被った願人(がんじ)たちの大行列に、
沿道の人々は「やっと」「待ちに待った」と思ったことでしょう。
来年こそはすべての祭りが行われることを祈ります。
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2022年07月24日

船場(せんば)センタービル

1970年、大阪万博に合わせて誕生した船場センタービルは、
阪神高速道路の高架下に作られた、繊維問屋中心の巨大な問屋街です。

東西およそ1キロメートル続く長い建物の中に、1号館から10号館まで
約1,000店舗もの店がひしめき合っています。
小売りもしているが基本問屋なので、普通のショッピングモールとは全然違う。
生地屋さんは生地だけで、ボタンや糸などの洋裁小物は一切ない。
芯地屋さんは芯地だけで、普通の生地は一切ない。
洋服屋、アクセサリー屋、雑貨屋などもあるんだが、品揃えとかがなんか違う。
そして、安い。
地下1〜2階には大阪の庶民の味が楽しめる食堂も多数あって、これも安い。
通称の「せんびる」というロゴがいたるところにあるんだが、
フォントのせいか、どうしても「せんべろ」に見えてしまう。
でもホントにせんべろな店がゴロゴロあります。

開発当時、万博のために道路拡張の必要があったが、地価の高さで移転交渉が難航、
そこに小林茂喜という実業家が「利用できる面積が減らなければよいのだろう」と
道路の直下にビルを造るアイデアを出し、名案として即座に採用が決まったそうだ。
そしてさらにその下に地下鉄中央線が走り、3駅直結となりました。
2020年には「ビル・高架道路・地下鉄駅の一体整備」として、
土木学会選奨土木遺産に選ばれています。
高架下ちゃうで〜。道路背負てんねん。だそうです。
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2022年03月27日

大阪のスポットご紹介〜なんばグランド花月

南海なんば駅のすぐ近く、ミナミの中心地千日前になんばグランド花月はあります。
旧名称が吉本会館というだけあって、吉本の本社もここにです。

900席の大劇場は、全席自由席の頃は立ち見を含め客を極限まで詰め込んでいたが
(満席になっても窓口では「まだ入れます〜」と呼び込みしていたそうな)
消防法もあり2001年ごろから全席指定にして入場料もアップしていきました。
それが1階席4800円、2階席4300円と結構なお値段。
しかも正味2時間少々で、寄席で3000円程度を基準とすると相当に高く感じます。

番組は前半が漫才6組、中トリが落語(私が観た時は文珍さんでさすがに面白かった)
後半の新喜劇は役者さんがたくさん出て、笑いあり人情ありで楽しめました。
生漫才も面白かったし、文珍さんに新喜劇じゃこの値段でもしゃーないかと思うが
何度も行きたいかというと、私としては微妙なところ。

こういうご時勢でお客様は少ないが
毎日午前、午後、夜の3部公演を続けているのはすごい。
吉本の面白グッズや土産物など物販が充実しており、
グランド花月の周囲にも漫才劇場や大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方)などもあり
なんばは大阪のお笑いのメッカと言われるのも納得です。
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2022年02月06日

大阪五低山

大阪にはあちこちに古墳があり、そこは小高い山のようになっているので、低山ハイクの恰好のポイントになっています。
公認の、日本で一番低い山は標高4.53mの天保山。(築山。2014年の調査で、震災の影響で変化した仙台市の山に日本一の座を奪われた。)
何と地元有志で山岳会が作られ、会長が2002年頃に町おこしのために「大阪五低山縦走指南書」を発行、大阪五低山めぐりが始まりました。
標高が低い順に天保山、聖天山、御勝山、帝塚山、茶臼山の5座でこれらは古墳や築山、丘などの頂上であり、それぞれ標高は30m以下の低山で大阪アルプスとも呼ばれているそうです。(ホンマかいな)
電車、バスなどを乗り継いで1日で回れますが、渡し船もあるそうで、大阪の川や海を船でめぐるのも楽しいと思います。

■天保山(てんぽうざん)
大阪湾に面した築山で、近くに界最大級の水族館「海遊館」があるレジャースポット。
休日は家族連れでにぎわいます。
山岳会があり、活動は登山証明書の発行、遭難者の救助(山岳救助隊もある)など。
結成以来救難要請は一度も出ていないという安全な山です。(標高4.53mですから)

■聖天山(しょうてんやま 14m)
もとは古墳で、「天下茶屋の聖天さん」と呼ばれる聖天山 正圓寺の境内です。
それよりも遡る南北朝の頃、この付近には吉田兼好の庵があったそうです。

■御勝山(おかちやま 14m)
古墳。元は「岡山」「丸山」の名称であったが、大阪冬・夏の陣で徳川秀忠が陣を敷いて勝利を得たことから「御勝山」と呼ばれている。

■帝塚山(てづかやま 19.88m)
古墳で、今では周辺は高級住宅地です。
ここで生まれた平安平安時代の陰陽師・安倍晴明を祀る「安倍晴明神社」があり、約180坪ほどの境内には、大阪市の保存樹林が植えられ、生誕の石碑があります。
晴明は占いの神様ということから、社務所には安倍晴明公顕彰会による「占いコーナー」も設けられています。

■茶臼山(ちゃうすやま 26m)
大坂冬の陣では徳川家康、夏の陣では豊臣方の真田幸村の本陣として、「茶臼山の戦い(天王寺口の戦い)」の舞台として知られており、山頂には大坂の陣を模した史料や地図、石碑などが設置されています。
付近は天王寺動物園、公園、美術館などがあり、上野の森のような感じです。
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2022年01月30日

此花千鳥亭

講談師の旭堂小南陵さんが、此花区千鳥橋の商店街の一角に作った講談メインの小屋で、繁昌亭のように商店会のバックアップがあるわけでなく、会場も本当にDIYで一つ一つ作り上げたそうです。
オープンは2019年1月、その翌年からコロナ禍でさぞや大変だったろうと思いきや、むしろここがあったおかげで助かった、と。
実は最初からyoutubeなどの配信を見越して、カメラやプロジェクターなどの設備を整え積極的に発信していたのです。

昨年は連続物などを掛けていましたが、今年からは1年間限定で毎日休みなく講談を語る365日千鳥亭を発足。
これからという所ではございますがこの続きはまた明日、というかつでの講談を聞く醍醐味が蘇ります。
一年間受ける仕事が限られるが仕方がない、今しかできないので、と小南陵さんは意欲的に固い決意を語ってくれました。
1日1000円、一か月8000円、さらに配信もという意欲的な試みです。
配信は会員のみだそうですが、ぜひ会員になって上方講談を楽しみませんか?
会話が関西弁で、新鮮です。
主催の小南陵さんは2015年の文化庁芸術祭新人賞受賞、一緒にやっている旭堂南龍さんも今年同賞受賞という実力者揃いです。

ホームページ

公式youtubeチャンネル 講談ひるず

毎日新聞の記事にもなりました。(2022.1.14)

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2022年01月23日

ドナリー(ジャズのライブハウス)

チャーリー・パーカーが作ったジャズの名曲由来のドナリー(Dona Lee)はあのディープな地区西成にあるジャズのライブハウスです。
ビルの一階、大きなガラスで店内がよく見える明るい店で、プロミュージシャンが毎日ライブ(セッションでなく)をやっているのは梅田のロイヤルホースとここくらいじゃないでしょうか。

西成に難波屋という、ライブができる居酒屋があってとにかく何でも激安、ビール大瓶400円て、それほとんど原価じゃないか?!
おつまみも100円からで、とにかく正真正銘のせんべろ、そして日雇いのおっちゃん達が投げ銭ライブをゴキゲンに聴いている、これをジャズでやりたい!と思ったドラマーの松田さんが「西成ジャズ」と銘打ってあちこちでやり始めました。
今ではここ、ドナリーで定着しています。

なにせコンセプトが「日雇いのおっちゃんも飲んで楽しめるライブの店」なので、何でもとにかく安い。
ドリンクも料理も300〜500円なのにどれもちゃんとしてて美味しい。
焼き鳥とかもつ煮じゃなく、ローストビーフとかパスタですよ。
チャージ無料のチップ制だけど、店の人がちゃんとよろしくお願いします〜と回ってくるので、懐具合に応じて気持ち良く投げ銭、そういうお店だからお客も多く、ミュージシャンもちゃんと仕事になる、ニューヨークのライブハウスみたいです。
新世界のすぐ近く、駅からも近いので大阪に行ったらぜひ一度行ってみてください。
ちなみに、去年私がコケて骨折したのはここで飲んだ帰りでした。

なお、難波屋はナオユキさんのホームグラウンドで、ネタによく出てくる「あるとき〜にしなりの〜なんばやで〜酔っ払いが〜〜」という、あそこです。
そこはまだ行ったことがないので、行ったらレポートしますね。

ドナリー(食べログ)

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2022年01月20日

動楽亭

2代目桂ざこば師匠が自分の実家跡地に開設した寄席で、運営は米朝事務所です。
2006年ですから、先週紹介した繁盛亭開設の2年後ですがあまり大々的なニュースになってないのは出演者が米朝事務所オンリーだからか。
なので番組も落語ばかりです。(最近は色物さんも出ている)

大阪環状線の南、動物園や美術館を有する広い天王寺公園の南西角あたりで、近隣は通天閣、新世界、飛田商店街、西成などのディープな場所。
串カツ屋や射的場、ド派手な看板を潜り抜け、ジャンジャン横丁というガード下の怪しい飲み屋街を抜けた所にあります。
建物はきれいなビルで、一階にローソンがありますが、通常一番奥にあるべき酒類がレジのすぐ脇にあるということで、この地域のディープさは推して知るべし。
二階で、靴を脱いで上がる板の間で100名入るそうですが、現在は50名程度です。

桂米朝師匠は「女は取らない」という方針で、米朝一門60名あまりのうち女性の落語家は女優の三林京子さん(高座名桂すずめ)のみ、という中、2011年桂米二師匠に入門したのが、今回NHKの大賞を獲った桂二葉さん。
「女に落語はできない」「高座返しだけしとけ」と言われ続けながら得意のアホ話に磨きをかけ見事優勝、「じじいども、見たか」と言ったとか。
私は去年ここで二葉さん観ましたよ。
甲高い声でテンポ良く、とても面白かったです。
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2022年01月09日

天満天神繫昌亭

落語は大阪が発祥とされながらも、長い間専用の公演場所(寄席)はありませんでした。
また芸能としても漫才に押され、このままでは上方落語は衰退してしまう、と危機感を持ったのが2003年に上方落語協会会長に就任した桂三枝(現6代桂文枝)。
彼は天神橋筋商店街に落語会ができる空き店舗の提供を依頼、近所の大阪天満宮とも話し合い、境内に落語専門の定席を新設することになりました。
構想から三年、2006年9月15日の開席で、3代目桂春団治が人力車に乗り、三枝が車引きに扮して天神橋筋商店街をパレードしました。
これは初代桂春團治が多忙のために移動の手段として赤い人力車を使用したという故事に習って復元したもので、また多額の借金による「火の車」の洒落とも言われ、現在繫昌亭前に飾られています。

番組は、午前中は若手の実験的な会、昼は定席、夜は落語家が主催する企画公演で定席の顔付けは席亭ではなく落語家さんたちでやっているそうです。
コロナで人数制限だった時は一か月2000円で空き席を販売、「ここは私の席やさかい座らんといて」というコピーが顔写真と共に貼られていました。
何でも商売にするとはさすが大阪、と感心した次第です。
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2022年01月02日

大阪の名所案内 その1〜国立文楽劇場

国立文楽劇場文楽は、文楽を専門に上演する劇場として日本橋(にっぽんばし)に1984年に開館しました。

さて「文楽」とは何か。
義太夫節と三味線と人形による人形浄瑠璃のことですが、そもそも「義太夫節」「浄瑠璃」とは何でしょう。
最初に誕生したのが浄瑠璃で、戦国時代が起源と言われています。
三味線を伴奏楽器として太夫が物語を語るのですが、単なる歌ではなく、劇中人物のセリフや仕草も含み、語り口が叙事的な力強さを持っていて、ドラマチックな朗読とでも言いましょうか。
浄瑠璃姫と牛若丸の情話に薬師如来など霊験譚をまじえて神仏の功徳を説いたところからその名がつきました。
語る人それぞれが一流派を興して、今残っているのは義太夫節、常磐津節、清元節などの8流です。
そう、義太夫は浄瑠璃の一つの流派なのです。

江戸時代になると多くの物語が書かれましたが、近松門左衛門が竹本義太夫のために書いた『出世景清』が画期的なもので、それ以前と以後とでは全く違い、人々の熱狂的な支持を受けました。
そして竹本義太夫は道頓堀に竹本座を開設、人形芝居と結び付けて大ヒット。
その後、文楽座、豊竹座、彦六座などが数多く開業しましたが明治になると低迷、結局残ったのが文楽座のみだったというわけです。
残ったのが他の一座だったらきっと「国立豊竹劇場」とか「国立彦六劇場」となっていたでしょうね。
今でも地方では文楽以外の人形浄瑠璃が数多く残っていて、特に淡路島や徳島では盛んに上演されています。

さて、上記の通り、文楽(人形浄瑠璃)は大阪で発展した芸能ですが、重要無形文化財やユネスコ無形文化遺産に認定された、世界に誇る日本の芸能です。
しかし、先週も登場した橋下元大阪市長が補助金の廃止を決定してしまいました。
浄瑠璃を語る太夫、三味線演奏家、人形遣いと、上演には多くの人が必要で、また一人前になるには長い修行が必要になり、とても採算の合う興行ではありません。
やっぱり橋下さんは文化人の素養がないと思う一方、国の宝と言われる文楽が、何故大阪という地方都市のサポートだけで継承されねばならないのか、という声も。
(もちろん、国も補助金出しています)

私は大阪に行きだしてから何度も文楽劇場に足を運んでいますが、お客さん少ないです。
コロナのせいばかりではない、大阪の友人に聞いても、文楽?行ったことあらへん、知らんわ、小学校の芸術鑑賞会くらい、など寂しい反応。
やはりまず大阪の皆さんがもっと文楽を愛してほしいなあと思う今日このごろです。
とにかく面白いし素晴らしいので、みなさまのぜひ大阪に行ったら足を運んでください。
ミナミの中心地なんばにも近く、黒門市場、高津神社(宿屋の富、王子の狐などの発祥)も近くです。
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