2025年08月29日

アルカリ洗浄水 その5

しつこいようですが、またまたソーダのお話です。

ソーダといえば、「ソーダ村の村長さんがソーダ飲んで死んだそうだ〜」という歌ですね。
ある程度の年齢の方はご存じだと思います。
これは作家で童謡作詞家の阪田寛夫さんの作った歌が元ネタで、
全国各地にいろんなバージョンがあるそうです。
ソーダ村のソーダさん、ソーダ村の宗助さん、ソーダ会社のそうださん、など
地方によっていろんな替え歌なっていますが、決定的に違うのが
阪田さんの元歌は「〜死んだそうだとみんながいうのは ウッソーだって」と
村長さんは死んでなくて、クリームソーダでプールにしようとか、お風呂にしようとか、
非常に明るく楽しい展開ですが、バリエーションではすべて死んでいる。
テレビもネットもない時代、子供たちの口から口へと伝わるにはやっぱり、
死んで葬式饅頭がうまかったとかまずかったとかのほうが面白いんでしょうね。

色々調べたら面白い考察があったので以下にまとめました。

重曹は薄めて炭酸飲料にしたり饅頭のふくらし粉にしたりと広く食用にされていたが、
当時の農山村には安全な重曹のほかに、まったく別種の「ソーダ」が存在していた。
これこそが、問題のソーダ「炭酸ソーダ」である。
重曹、つまり重炭酸ソーダから「重」の文字を引いただけ、と思われるだろうが科学的には、
重炭酸ソーダが加熱されて水と二酸化炭素を発生させた末に残る物質で、油を分解する性質がある。
そのため「洗濯ソーダ」として、汚れ物の水洗いに石鹸同様、広く用いられていた。
また炭酸ソーダの性質はアルカリ性なので、石灰や木の灰同様に「こんにゃくの凝固剤」にもなる。
戦前の日本の農山村には、「ふくらし粉」としての重炭酸ソーダ、
「洗濯ソーダ・凝固剤」としての炭酸ソーの2種類が併存していたのだ。
炭酸ソーダには、もう一つの性質がある。
それは、余分な水分を吸収する性質で、古代エジプトではこれでミイラを作っていた。
もしうっかりこちらのソーダを飲んでしまったら消化管内の水分を吸い取られ、
脂肪分を分解され七転八倒の苦しみの末に「ソーダ飲んで 死んだそーだ」 となったであろう。
そして会葬者に配られた葬式饅頭は、重炭酸ソーダで膨らませた饅頭・・
それぞれの物質の性質を的確に表現した、化学教育的ソングというべきかもしれない。
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posted by studiofourmailmagazine at 23:04| Comment(0) | 日記
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