演奏会は昨日無事終了しました。
当日の様子などのレポートは次回の通信でゆっくり書かせていただきます。
今回は演奏会でやる曲解説の最後、オッフェンバックの「天国と地獄」です。
この曲は運動会のかけっこで必ず使われるので絶対聞いたことがあると思います。
また、フレンチカンカンの曲としても有名。
(オーケストラ練習ではこの曲のことをカンカンと言っている)
フランスの作曲家オッフェンバックの書いたオペレッタで
ギリシャ神話オルフェウスの悲劇をパロディーにしたもの。
オペレッタはオペラと違いセリフ部分は普通にしゃべるのでミュージカルに近いかも。
もとのギリシャ神話は次のようなものです。
竪琴と歌の名人オルフェウスは、愛妻が毒蛇に噛まれて死んでしまったので
嘆き悲しみ、黄泉の国へ行きそこの王に妻を返してくれと頼む、
彼の美しい音楽に心打たれた王は願いを聞き入れるが
二人とも人間界に戻るまで決して振り返ってはならぬ、という条件。
しかし後もう少しの所で振り返ってしまい、妻を連れ戻せなかったという悲劇です。
ところが「天国と地獄」では、夫婦関係が最初から破綻しています。
羊飼いの娘にうつつを抜かしていたオルフェは、妻が死んでラッキーと思っちゃう。
妻の方も、冥府の王ブリュトンに惚れてたので、死んでラッキー。
ところが「世論」という登場人物がいて、世間体のために妻を連れ戻せと諭され、
しかたなく地獄へ行って返してくれと頼む。
王は、未練があれば必ず振り返るだろうと読んで、振り返らないことを条件に二人を返したが
妻に未練がないオルフェウスはなかなか振り返らない。
そこで雷を落としびっくりさせてむりやり振り返らせ、
妻は黄泉の国に戻り、オルフェウスも嬉々として羊飼いの娘の所へ向かう。
黄泉の国では退屈して降りてきた他の神々と一緒に飲めや歌えの大宴会で、
「世論」以外は皆満足し、ハッピーエンド、とまあこういうお話です。
この「世論」という人物設定がスゴイ。
神々も人もみな「世論」に恐れをなして顔色を窺って行動している。
しかし「世論」に従わなければみんなハッピーって、
160年以上も前に書かれた話ですが、今も変わりませんね。
「世論」(=世の中、周囲のたわごと)に振り回されて生き辛くなったら、
天国と地獄を聞いて走りだしてみるといいかも。
なにせ、かけっこの曲ですからね。
2023年07月02日
根津小学校演奏会 天国と地獄
posted by studiofourmailmagazine at 00:00| Comment(0)
| 日記
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